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ひまわり

『雫の生まれる時』より『お腹の中からエイリアン!』

時間が前後するが、へその緒を切った後には後産がある。

子宮内でかみさんと赤子を繋ぐ、命綱であるへその緒の根っこの部分。

セカンドバックくらいの大きさだったかな?

それがへその緒に繋がって出て来た時には、流石に面食らった!

エイリアンの出現かと思った!


でも、この胎盤こそが、かみさんの血液から、酸素や栄養を運んで赤子を育んでいてくれたのである。

そして、なんと役目を終えると自分から剥がれるらしい!

とてもよくできている!


膿盆の上に載せられたそれを、夫婦でしげしげと観察した。

色々な本を読むと、それを食べると身体にいいということで、体験的に食べちゃう人もいるらしい!

流石にそれは我が家ではご遠慮して、ただし、記念に持ち帰り、庭木の根元に埋めて肥やしにした。

食べてみる勇気はなかった。(笑)


因みに、先の産婦人科での立ち会い出産時は、胎盤の存在すらなかったかの様に、気がつかないうちに処理されていた。

多分、ボクが赤子の産湯を撮影している合間に、行われてしまったらしい。

もちろん、かみさんも気づいてない!


出産直後などエンドルフィン(脳内麻薬)のせいで、ぽわんとしているのである!

それは、痛みを逃し、身体を休めるためには必要なプロセスなのだろうけれど…。

病院では、そういう生々しいところは陰に追いやられ、当事者であっても見たり感じたりすることはない。

そういういう意味でも、かみさんは産婦人科ではなく助産院を選んだ。


 妊婦100人いれば、それぞれが求める理想の形の出産がある。


 それについては、また後で書こう。


 続く

紙芝居師 夢追人拝




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