帝王切開は術後が本当に苦しい・・・。
麻酔が切れると下腹部が痛くてたまらなくて「あー、やっぱり私は腹切りをしたんだなぁ」と妙に納得したものです。
尿管を入れられ、点滴と痛みで寝返りを打つこともできず、ひたすら眠ることで自分をごまかしていました。もう一つ苦しかったのはのどの渇き。そう、思えば前の日の晩、のどの渇きを我慢した後、結局水分をとることができずにいたのです。
「しばらく飲んだり食べたりは無理ですよ」と言われていたのですが、どうしてもつらくて看護師さんに嘆願すると、湿らせた脱脂綿を用意してくれ、口の周りを湿らせることだけはできました。
運ばれていった赤ちゃんの様子のこともとても心配でした。
大丈夫なのか、急変していないか、なにを食べているのか!!
そんなつらい状況の中、夕方夫がやってきて「名前を決めよう」妙に張り切っていたのには少しドン引き…
「こっちは痛いんじゃ!苦しいんだ!心配なんじゃ!!」
そんな気持ちでしたが、大切なわが子のため、必死で考えました。
当時の日記にはこうありました
「名前は一文字と決めていた。 稔、蒼、隼、赴、剛などが候補に出る。中でも私は蒼が好きだった」
こうして赤ちゃんの名前は「蒼 そう」に決まったのです。
今でこそ、「そうくん」という名前はポピュラーになりましたが、当時はまだマイナ―ネームだったため「名前は?」「あ、【そう】です」「はっ?」「あ、だから、【そう】です」「あっ!!、【そう】!」なんていうやりとりがよくありました。
蒼
蒼い地球のような大きな心で健やかに育ってほしい そんな願いを込めました。
後付けですが、この年はサッカーの日韓ワールドカップイヤーで「蒼」きイレブンが大活躍した年でもありました。
※写真は日韓ワールドカップ記念切手
ようこそ、蒼くん。この世の中へ
追記:ちなみに「蒼」の漢字を聞かれるときには「あ、顔面蒼白の蒼です」といつも答えております(笑)
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