緊急入院となった理由は「妊娠高血圧症候群」。妊娠20週から出産後12週の間に高血圧を発症する状態で私の頃は「妊娠中毒症」と呼ばれていました。母がいつも「あなたは遺伝的に血圧が上がりやすい体質だから大きな病院を選んだ方がいい」と言っていたことが的中したのです。
告げられたのは「絶対安静」
24時間点滴。テレビ、読書も自粛 動くのは「トイレ」の時のみ 入浴禁止 その時の私は血圧が140/90を超えており、けいれん発作や脳出血、肝臓・腎臓の機能障害、出血が止まらなくなるなど、母体の生命に関わる合併症を引き起こすことも心配な状態でした。 「おなかの赤ちゃんも子宮の中で発育しづらくなったり、状態が悪くなり弱ってしまったり、かなり危険な状態に陥ることがあるけれど、まだとても小さいから外に出すのは難しいのでおなかの中にとどめられるように頑張りましょう」という先生の言葉は頭をハンマーで殴られたような気持ちで聞いていました。妊娠して、出産することは決してたやすいことではないのだと思い知らされたのです。
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