大きくはなっているものの、なんともかめの歩みのように感じてしまうことも。
看護師さんの報告ではこの頃の蒼は30ccを8回飲めるようになりました。
自分でぶりぶりとうんちもできるようになったので「2,000グラムが近づくと退院の準備を進めていきましょう」とここでも前向きな目標を私に示してくれました。
病院から帰ると、蒼を迎えるためにベッドを組み立てたり、哺乳瓶を購入したり、そんな時間は心の空白をうめてくれました。
そうしてようやく迎えた「沐浴練習」の日。
小さいから扱いやすいかと思いきや、ピコピコよく動く蒼を落としてしまわないようにとても緊張したのを覚えています。
それでもいよいよ2,000グラムが近づくと蒼のほっぺたもふっくらしてきてついにNICUから卒業することができたのです。
「蒼くん!新生児室に並んでいますよ」看護師さんに教えてもらって大喜びで見に行ったものの、生まれたばかりの赤ちゃんよりも一回りも二回りも小さいわが子の姿が!!
うれしさよりも正直ショックを受けました。
しかし、ここでも看護師さんの言葉に救われました。
「そうくん、ほら、みんなに並んでますよ。生まれたときからこんなに大きくなって。よくここまで来ましたねー。はなまるです!」
そうだ、比べるんじゃない。蒼は蒼なりの成長がある、それを知っている私たちにしか分からないことがあることを大切にしたいと思いました。
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