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最終回

これを書いている今日は2020年5月27日。

蒼、18歳になりました。

マタニティ部の立ち上げと同時にこのブログを書き始め、今日まで。

妊婦さん支援をするにあたり、当時の気持ちを思い出したいとはじめました。

けれど、書いているうちに、自分自身が癒され、かけがえのない時間になりました。

親になると、子育ては24時間365日。休みなく続きます。 毎日一喜一憂、喜怒哀楽忙しい日々が始まります。 「生まれてくれてありがとう」と感じた誕生の瞬間の気持ちを思い出す暇はあまりありません。

しかし、18年たった今、入院中につけた日記、看護師さんとの交換ノート、写真を見返して思い返すと、あの時の空気の匂い、診察台での涙、肌のぬくもりを昨日のことのように思い出すことができました。

やっぱり妊娠、出産は人生のビックイベント!自分が母親になったというかけがえのない瞬間なのです。

実はこのマタニティ部を通じて私には嬉しいできごとが2つありました。

1つ目は当時の担当看護師さんからお手紙をいただいたことです。

彼女は蒼と誕生日が同じで、そんなご縁でずっと年賀状で成長を報告させていただいておりました。マタニティ部がテレビで紹介されているのを見て激励のお葉書を送ってくださったのです。

2つ目は私がかつて小学校の教師をしていた時の教え子が連絡をくれたことです。彼女はもう結婚していて、お母さんになり、日々子育てをがんばっているのですが、「抱っこ紐」や「おんぶ紐」について勉強していてなにかできることで妊婦さんのお手伝いがしたいと連絡をくれたのです。

不思議な磁石がつながって、またこれからの楽しみが膨らみそうです。

さて、1418グラムで生まれたおチビさんは幼稚園卒園までは小柄ちゃんでした。

しかし気が付けばうどん大を2皿、どんぶりごはんをぺろりとたいらげる、180センチ、78,000グラムにまで成長しました。

野球部に入り、大きなけがや病気もすることなく、今まで来られたこと、本当にありがたいことです。

今はコロナ禍の中、3ヶ月間高校が休校となりました。普段は7時に家を出て、21時を回って帰宅をしていたのが、毎日顔を合わせる時間が増え、おやつを食べたり、くだらない話をしたり…。

そんな日々の中、今まで見過ごしていた小さな成長を多く発見しました。

これから成人に向けて、残された時間はあとわずか。

「親役割」もあと数年なのかなと思うと少し寂しくもあります。

残された時間はボーナスチャンス!これから大人になった後の力になるように、わが子の小さな成長を見つけ、たくさん認めてあげていきたいと思っています。

だって息子の命はみんなに守ってもらった命、いただいた命だから・・・。

「生まれてよかった」「生きるって楽しい」と感じて羽ばたいてほしい、そう思うのです。

妊婦のみなさんへ

今はいろいろと落ち着かず、不安なこと、心配なことも普段より多いかもしれません。

妊娠、出産は当たり前のことではありません。

与えられたかけがえのない時間です。

そして誰一人として同じ妊娠も出産もありません。

マタニティライフをどうか少しでも心安らかに過ごし、これからの子育てが楽しみに感じられるよう、私たちマタニティ部は応援していきます。

子育ては1人では無理。1人で乗り越えようとせず、子育てのひろばや地域のママ友、子育て仲間など周囲の人とうまくつながって「助けて」と声をあげましょう。 私の子育てはまさにそんなことの連続でした。 そんなできごとが人をつなぎ、子育て仲間、先輩ママ、支援者など力をくれる多くの人たちと出会うことができました。 このマタニティ部がみなさんの子育ての最初の一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。





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