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『空の生まれる時』より『東京からの里帰り出産』

三女を懐妊した時、ボクたち一家は東京に住んでいた。

カメラマンとしてバリバリ働きたくて、再び東京に引っ越したのだ。

長女、次女は女子大の付属幼稚園に通っていた。

そんな中での妊娠発覚!

関東圏には身寄りはおらず、ボクたち夫婦は里帰り出産を選択することにした。

次女と同じ空港傍の助産院にお願いした。I 先生は、快く受け入れを了承して下さった。

安心して任せられるし、かみさんも同じところの方が落ち着く、何よりご飯が楽しみだ!(笑)

食べ盛りの幼稚園生二人も含め、家族総出の立ち会い出産、そして合宿。

これができる施設も、どこにでもはないだろう?

日本全国にはいろいろな形で出産を受け入れて下さる施設がある。

有名な先生も何人もおられる。

香川に I 先生がいて下さったお陰で、ボクたちは見知らぬ街に出向く必要がなかった。

当時はまだ出版されていなかったが、小川糸さんの『つるかめ助産院』の様に、自分に合った産み場所を探し、遠く離れた施設を訪ね、長期滞在して産むことを選択する人もいる。

ハワイでの海中出産を望む人とかもいて、人生と同じで出産も波乱万丈だ!

もう詳しくは覚えていないのだが、予定日の一ヶ月前から二、三ヶ月、ボクの地元の幼稚園の転入手続きをお願いして、香川に帰った。

丁度、ボクの友人の結婚式があったので、それに合わせ、ボクも一緒に帰って来た。

 「予定日前には帰省する。早まりそうなら連絡を!もし、それでも間に合わなかったら、両方の親を頼ってくれ。」

結婚式を終え、ボクは単身東京に帰った。

実際、幼稚園の送り迎えなど、両家のじいさまばあさまも嬉々として孫の相手をしてくれた様である。

里帰り出産は、ありがたいものだと思う。

続く


紙芝居師 夢追人拝

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